
AL-2.5FLの開発は、「無理に足さない」という選択から始まりました。
車内という空間は特殊です。
スピーカーの数が増えるほど、
位相も、距離差も、反射も複雑になる。
だからこそ、
帯域を無理に分けない。
クロスオーバーを増やさない。
音の発生点を増やさない。
できる限り構成を削ぎ落とし、
破綻の無い状態を目指す。
その答えが、2.5インチというサイズでした。
AL-2.5FLは大口径ではありません。
不必要な低域の量感や派手な迫力等の部分は足してません。
AL-2.5FLは、
ミッドバスと組み合わせることを前提に設計しています。
単体で目立つことよりも、
システム全体で整うことを最重要視しています。
車内で最も自然なバランスになるよう、
徹底的に検証し、チューニングを重ねました。
声が自然に立ち上がる。
楽器が誇張なく並ぶ。
音がフロントガラスに張り付かない。
その「違和感の無さ」を最優先しています。
小口径だからこそ振動板は軽く、立ち上がりは速い。
音像は肥大せず、実在感を保てる。
量感ではなく、時間軸の正確さ。
派手さではなく、音色の心地よさと定位の安定。
それが AL-2.5FLです。

AL-2.5FPROは、「点音源でありながら、帯域の純度をさらに高める」という発想から生まれました。
同軸であることに意味があります。
音の発生点を揃え、
距離差による時間軸の乱れを最小限にする。
しかし、それだけでは十分ではありません。
高域と中域をただ同じ位置から出すのではなく、
それぞれが無理をせず、本来の得意帯域だけを正確に担う。
2.5インチという思想はそのままに、
中域の厚みと質感はワイドバンドで支え、
超高域の伸びと繊細さは専用ツイーターに委ねる。
役割を分けるのは、帯域を広げるためではありません。
純度を上げるためです。
結果として得られたのは、
情報量は増えているのに、うるさくならない。
解像度は高いのに、刺さらない。
輪郭は明瞭なのに、硬くならない。
精度と自然さが両立したバランスです。
AL-2.5FLが「分断しない思想」なら、
AL-2.5FPROは「必要な部分だけを分担する思想」。
低域を無理に引き伸ばさない。
高域を誇張しない。
音像を増やさない。
派手さではなく精度。
量感ではなく質感。
AL-2.5FPROもまた、スペックを伸ばすための同軸ではありません。
検証を重ね、音の濁りや不安定さの原因を徹底的に排除した結果、辿り着いた形です。
音を足した製品ではなく、不要な歪みと無理を極限まで引いた製品。
それが、AL-2.5FPROです。
現在、両モデル用のミッドバスおよびパッシブクロスオーバーも開発を進めています。
専用ミッドバスやネットワークは、先にユニット単体が完成していなければ設計できません。
それはスペックを合わせる作業ではなく、実際の音としての“調和”を確認しながら進める必要があるからです。
数値上の適合ではなく、実車空間でのハーモニーを前提とした開発。
そのため、ユニット完成後に改めて専用設計へ取り組んでいます。
ミッドバスやネットワークが後から発売となるのは、妥協せず段階的に仕上げている証でもあります。
完成まで今しばらくお待ちいただければ幸いです。