12 Feb
12Feb

AL-2.5FL

AL-2.5FLの開発は、「無理に足さない」という選択から始まりました。


車内という空間は特殊です。

スピーカーの数が増えるほど、

位相も、距離差も、反射も複雑になる。


だからこそ、


帯域を無理に分けない。

クロスオーバーを増やさない。

音の発生点を増やさない。


できる限り構成を削ぎ落とし、

破綻の無い状態を目指す。


その答えが、2.5インチというサイズでした。


AL-2.5FLは大口径ではありません。

不必要な低域の量感や派手な迫力等の部分は足してません。


AL-2.5FLは、

ミッドバスと組み合わせることを前提に設計しています。


単体で目立つことよりも、

システム全体で整うことを最重要視しています。


車内で最も自然なバランスになるよう、

徹底的に検証し、チューニングを重ねました。


声が自然に立ち上がる。

楽器が誇張なく並ぶ。

音がフロントガラスに張り付かない。


その「違和感の無さ」を最優先しています。


小口径だからこそ振動板は軽く、立ち上がりは速い。

音像は肥大せず、実在感を保てる。


量感ではなく、時間軸の正確さ。

派手さではなく、音色の心地よさと定位の安定。


それが AL-2.5FLです。


AL-2.5FPRO

AL-2.5FPROは、「点音源でありながら、帯域の純度をさらに高める」という発想から生まれました。


同軸であることに意味があります。


音の発生点を揃え、

距離差による時間軸の乱れを最小限にする。


しかし、それだけでは十分ではありません。


高域と中域をただ同じ位置から出すのではなく、

それぞれが無理をせず、本来の得意帯域だけを正確に担う。


2.5インチという思想はそのままに、

中域の厚みと質感はワイドバンドで支え、

超高域の伸びと繊細さは専用ツイーターに委ねる。


役割を分けるのは、帯域を広げるためではありません。

純度を上げるためです。


結果として得られたのは、


情報量は増えているのに、うるさくならない。

解像度は高いのに、刺さらない。

輪郭は明瞭なのに、硬くならない。


精度と自然さが両立したバランスです。


AL-2.5FLが「分断しない思想」なら、

AL-2.5FPROは「必要な部分だけを分担する思想」。


低域を無理に引き伸ばさない。

高域を誇張しない。

音像を増やさない。


派手さではなく精度。

量感ではなく質感。


AL-2.5FPROもまた、スペックを伸ばすための同軸ではありません。


検証を重ね、音の濁りや不安定さの原因を徹底的に排除した結果、辿り着いた形です。


音を足した製品ではなく、不要な歪みと無理を極限まで引いた製品。


それが、AL-2.5FPROです。



現在、両モデル用のミッドバスおよびパッシブクロスオーバーも開発を進めています。

専用ミッドバスやネットワークは、先にユニット単体が完成していなければ設計できません。

それはスペックを合わせる作業ではなく、実際の音としての“調和”を確認しながら進める必要があるからです。

数値上の適合ではなく、実車空間でのハーモニーを前提とした開発。

そのため、ユニット完成後に改めて専用設計へ取り組んでいます。

ミッドバスやネットワークが後から発売となるのは、妥協せず段階的に仕上げている証でもあります。

完成まで今しばらくお待ちいただければ幸いです。