24 Sep
24Sep

以前から開発状況をお知らせしている現在ALブランドで開発中のハイエンドクラスの2.5インチフルレンジですが、最終量産品完成までもうすぐのところまで来ています。

バックチャンバーやバスケットは全てALブランド専用設計で3Dプリンターによる試作確認から実際の金型製作後の鋳造まで非常にこだわって作りました!

ブランド内での位置づけは、エントリーモデルであるご好評頂いているAL-2Fのハイエンド仕様モデルといった位置づけです。

メジャーブランドの価格帯で言ったら単体音質で20万円超え位の類似製品を軽く超える音質にはなったと自負しています!

仕様や音質的価値はALブランドのハイエンドモデルに相応しく非常に高いです!

振動板は設計当初は特殊配合率のアルミにする予定でしたが、この2.5インチサイズの実機で色々テストした中で最終的にセラミックにしました!

このバックチャンバーとバスケットでペーパーやハイテク繊維素材、アルミ等色々テストしましたが、振動板の分割振動が一番少なく、中高域で歪みが少ない癖のない自然な音色でクリアな音に仕上がってます。

様々なスピーカーに合わせやすい音質かと思います。

これはアルミ振動板でテストした時です。

最終的にはこの様にシミュレーションを元に複数パターンの組み合わせを色々テストして実際の出音で最良を探し当てる作業があるので、良いものを作ろうと思うと発売できる様になるまで非常に時間がかかってしまいます。

数値上のシミュレーション結果や特性が良くても実際の聴感上の音質とイコールでは無いというのが難しい所となります。

むしろこの段階でどうして行くかや修正をどうするのかがエンジニアの経験による力量差が出る所ですが、バックチャンバーやバスケット、振動板等この製品の為だけに製作してますので、汎用品では成し得ない完璧なマッチングによる音質を得て頂けます。

磁気回路については高品質なネオジムマグネットを採用しました。

バックチャンバー内での拡散も考慮したマグネットとバスケット構造です👍

通常のフルレンジとは別に写真の同軸タイプも同時に開発してます!

メイン振動板は同じくセラミックでバックチャンバーとバスケットも共通です。

ツイーター周りのALブランド独自構造のディフューザーがかなり良い効果を発揮してます👍

サンプル段階の同軸タイプテスト時のフリーエア簡易測定結果ですが、バックチャンバーに入れていない状態なので低域側は伸びてませんが素の特性として中域から超高域の40kHzまで良い特性です。

最終製品は下記の左の同軸スピーカーの様にバスケットは黒色塗装仕上げとなり、最終的には保護グリルも付けます。

なんだかんだで開発をアナウンスしてから既に一年以上かかっていてお待たせしており申し訳ありませんが、待った甲斐があったと思って頂ける位には良い製品に仕上がってます!

あと、以前ご紹介したAL-SQシリーズのハイエンド3wayモデルの3Dプリンター部品が出来たのでこれから干渉確認や組み立て性の確認等を行って行く段階です。

これは下記ツイーターです。

この様にALブランドでは製品を愛着持って使用頂きたいという思いから見せれる範囲で開発状況も見せる様にして製品として完成するまでの過程も楽しんで頂ける様にしています!