Audio Laboratoriaでは現在、AL-2.5FLおよびAL-2.5FPROと組み合わせるための完全専用設計6.5インチミッドバスとパッシブネットワークと6.5インチコアキシャルスピーカーを開発しており、既に量産体制に入っております。

機種としては、下記AL-2.5FLとミッドバス、パッシブネットワークのセットで「AL-5.2PRO」として展開しますが、各製品単体販売も行います。

カーオーディオは、家庭用スピーカーとは大きく異なります。
ドア内部容量、取り付け角度、反射、シート位置、ダッシュボード形状など、車両という空間そのものが音に大きく影響します。
そのため、理論値だけでクロスオーバーを決めても、実際の車両では狙った音にならないことが少なくありません。
Audio Laboratoriaでは、測定器によるデータ取得だけではなく、実車へ取り付けた状態で何度も試聴を繰り返しながら、スピーカー固有の自然減衰や車両内での音響変化も含めて最終的なアコースティカルスロープになるよう設計しています。もちろん、車種ごとに特性変化もあるので、一番バランスが良い所を狙ってます。
例えばパッシブネットワークやDSP上で-12dB/octや-24dB/octのフィルターを設定しても、実際のユニット特性や取り付け条件によって、最終的な音響スロープは全く別物になります。
だからこそAudio Laboratoriaでは、単純な電気特性だけではなく、実際に耳に届く音を基準に追い込んでいます。
現在量産中のネットワークも、何度も試作を行って最終仕様を決定しています。




コイルやコンデンサの定数変更だけではなく、減衰量、位相感、繋がり、空気感、車内でのエネルギーバランスまで確認しながら、一つずつ音を作り込んでいます。
また、このネットワークは専用設計でありながら、汎用性も考慮しています。
ALシリーズとの組み合わせでは理想的な性能を発揮しつつ、他ブランドユニットでも自然に組み合わせられるよう、極端に癖の強い設計にはしていません。
ミッドバスユニット側も、振動板、エッジ、ダンパー、磁気回路、フレーム剛性など、細部まで何度も試作を繰り返しています。(ここに掲載している写真は試作時のテスト品なので、量産品はここからさらに若干変更しています)


コアキシャルスピーカーについても、実際に試聴したりテストを行った結果、過去ブログで経過報告した仕様から変更になり、この仕様をベースに再設計しなおしてます。
単純な高解像度だけではなく、「実在感・空気の密度感・自然な中低域の厚み・音離れ・レスポンス・長時間聴ける自然さ」その全てのバランスを重視しています。
その結果、AL-5.2PROは2wayでありながら一般的には3wayのハイエンドクラスと呼べる音質水準だと思います。
しかしブランドとしては、ミドルクラスの位置付けのため、今回のシリーズは、あえて「ミドルハイエンド」という位置付けにしました。
価格だけではなく、本当に音楽へ没入できるか。長時間聴いた時に感情が動くか。空間の空気まで感じられるか。
そういった部分を大切にしながら、開発を行っています。
また、この考え方は大変ご好評頂いているエントリークラスであるAL-1PROにおいても同様に、ユニットやネットワークを複数試作し、実車での鳴り方を確認しながら設計及び改良し製品化しています。

これは、現代においてもユーザー様側が必ずしもDSPを使うとは限らず、パッシブネットワークでライトに完結させたいという方も多くおられます。
その際に重要になってくるのがスピーカーユニットはもちろんですが、ネットワークが音質に対して非常に重要です。
エントリーだから簡略化するのではなく、価格帯に関係なく、その製品に対して最適な音を追求する。それがAudio Laboratoriaの開発思想です。
今後も、単なるスペック競争ではなく、実際の音楽体験として価値を感じていただける製品作りを続けていきますので、是非ご期待下さい。